pcsv(.exe) の説明

2022/11/20更新

目次

1.pcsv(.exe) の概要
2.動作環境
3.対象となる csv ファイル(拡張子は .csv)
4.実際に pcsv(.exe) を動かしてみます

 

1.pcsv(.exe) の概要

 pcsv  は csv ファイルをデータとして利用してキーワードで検索し、その結果を表示するユーティリティーです。

csv ファイルは Microsogt Excel やその互換ソフトで表示・編集が出来ますが、タイトル数が多いときやデータ行数が多い時には検索に不自由を感じることが多々あります。

本ユーティリティーはその欠点を補うべく、条件を満たした csv ファイルであれば、どのようなデータであっても簡単に検索表示が快適に行えるように工夫したものです。以前に公表した csvexam は、対象の csv ファイルの文字コードを utf8 に限定していましたが、この csv は Windows 標準の文字コード SHIFT_JIS(CP932) で作成された csv ファイルも同じように利用できるようにしました。

また、このユーティリティーはキャラクターベースで使用します。すなわち、Windows 上のコマンドプロンプト、Windows PowerSell または PowerShell 6 以上で動作します。

Linux 版の csvexam は Ubuntu 22.04、LinuxMint 21.10、 Windows10 および Windows11 の Windows ターミナル、および  WSL (Windows Subsystem for Linux の Ubuntu 20.04)で動作確認をしています。

操作はキーボード入力が主になります(マウスはほとんど使用しない)ので、キーボード操作の苦手な方にはご利用をお勧めいたしません。

2.動作環境

Windows版、Linux版とも特に追加するモジュール等は必要ありません。

Windows版は、Windows ターミナルで動かしてください。
コマンドプロンプトでは着色された文字が正常に表示されず、色表示のエスケープシーケンスコードが
データに追加してそのまま表示されてしまいます。

3.対象となる csv ファイル(拡張子は .csv)

対象となる CSV ファイル(拡張子は .csv )は Microsoft Excel またはその互換ソフトで作成・編集してください。

ファイルの1行目はデータの表題になっている必要があります。
表題がない場合には1行目のデータが表題とみなされてしまいます。

csv  ファイルの文字コードは SHIFT_JIS(CP932) でも utf8 でも構いません。

4.実際に pcsv(.exe) を動かしてみます

対象とするサンプルファイル sample.csv を用意しました。ダウンロードはこちらです。

ファイルの内容は以下のように簡単なものです(中身はすべて実在しないものです)。

sample.csv

アドバイス: pcsv.exe は path の通ったディレクトリに保存しておいてください。
そうすればどのディレクトリにおいても簡単に起動できます。

起動コマンド: pcsvファイル名.csv です。

pcsv.exe がパスの通ったディレクトリに保存されていることを前提に説明を続けます。

pcsv.exe がパスの通ったディレクトリにない場合は、pcsv.exe のフルパス名で起動してください。

pcsv --help と入力すると、簡単な説明が表示されます。

サンプルファイルの sample.csv が c:\temp にあるとして、プログラムを起動します。

ここで、検索キーワードの1個目を入力します。
キーワードは2個まで入力でき、キーワードが1個だけの場合は2個目のキーワード入力時に
ENTER のみを押します。キーワードが2個入力された場合には、AND 検索か OR 検索かが
聞かれるので、AND 検索の場合は y を、OR 検索の場合は n を入力してください。

1個目のキーワード入力時に、プログラムを終了する場合はピリオドのみを入力し、全データを
順に1個ずつ表示する場合には ENTER のみを入力してください。

1個目のキーワードに「山田」、2個目のキーワードに「千葉」を入力した例を下記に示します。

AND 検索ではヒットしませんでした。OR 検索で再度実行してみると、

あとはご自分で AND 検索や、途中で連続表示に変える場合、途中で表示を中止する場合など、画面表示にしたがって実際に動かしてみてください。

*特定の csv ファイルを定常的に扱う場合には予め下記のようなバッチファイル(Linux なら shell スクリプト) を作成しておくと便利です。

Windows の場合のバッチファイル名は 命名したコマンド名.cmd
ファイルの中身は:
        pcsv パス名も含めた対象ファイル名.csv

Linux の場合のファイル名は任意のファイル名で、その中身は:
        #!/bin/sh
        pcsv パス名も含めた対象ファイル名.csv

入力キーワードに正規表現が使えるようになりました。正規表現入力についてはここをクリックしてください。(2022/11/20追記)

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