Windows版 csvexam.exe (Linux版は csvexam)の説明書

1.csvexam の概要

csvexam.exe は csv ファイルをデータとして利用してキーワードで検索し、その結果を表示するユーティリティーです。

csv ファイルは Microsogt Excel やその互換ソフトで表示・編集が出来ますが、タイトル数が多いときやデータ行数が多い時には検索に不自由を感じることが多々あります。

本ユーティリティーはその欠点を補うべく、条件を満たした csv ファイルであれば、どのようなデータであっても簡単に検索表示が快適に行えるように工夫したものです。

データが Excel ファイル形式になっていれば、それを UTF8 でエンコードした csv ファイルに保存することによって、簡単にこのユーティリティーで検索表示が出来るようになります。

また、このユーティリティーはキャラクターベースで使用します。すなわち、Windows 上のコマンドプロンプト、Windows PowerSell または PowerShell 6 以上で動作します。

Linux 版の csvexam は Ubuntu 20.04、LinuxMint 20.1、 Windows10 の WSL (Windows Subsystem for Linux の Ubuntu 20.04)、ChromeOS 上の Linux ベータ版で動作確認をしています。

操作はキーボード入力が主になります(マウスはほとんど使用しない)ので、キーボード操作の苦手な方にはご利用をお勧めいたしません。

 

2.動作環境

OS: Windows版は Windows 10

注:Windows Vista、7、8 等でも動くと思いますが、作者の手元にないため動作確認はしていません

Linux 版は Windows Subsystem for Linux の Ubuntu20.04、Ubuntu 20.04、LinuxMint 20.1、 ChromeOS 上の Linux ベータ版で動作確認しています。

ChromeBook版はLenovo Chromebook S330 Chrome OS Version 89 32bitで動作確認をしています

Windows 版に必要なランタイム Microsoft Visual c++ ビルドツール

具体的には、Visual Studio 2019 for Windows および Mac のダウンロード (microsoft.com) から

「Visual Studio 2019 のツール」を前もってダウンロードしてインストールしておいてください。

なお対象として取り扱うテキストデータファイルはすべて文字コード UTF8 であるとします。

文字コードが Shift-JIS の場合は正常動作しない場合があります(文字化け等)。

 

Linux 版とChromeBook版は特にランタイムなどは不要で、そのまま動作します。

 

CSV ファイルの要件

データとして使用する csv ファイルは文字コード UTF8 で作成されている必要があります。

現在の Windows の標準である文字コード Shift-JIS でcsv ファイルが作成されていると、文字化けして使えません。

csv ファイルは1行目がタイトル行になっている必要があります。データ区切りは半角のカンマとし、データ内に改行が含まれている場合などはデータが "" で囲まれているものも対象として使用できます。

データに使用できる CSV ファイルは1行目がタイトル行であり、タイトルの個数が50個まで対応できます。また、文字コードは UTF8 で正常動作します。

 

3.対象となる CSV ファイル(拡張子は .csv )

対象となる CSV ファイル(拡張子は .csv )は Microsoft Excel またはその互換ソフトで作成・編集してください。

またファイル保存時には、文字コードを UTF8 に指定してください。

 

4.実際に csvexam.exe を動かしてみます

対象とするサンプルファイル sample.csv を用意しました。ダウンロードはこちらです。

ファイルの内容は以下のように簡単なものです(中身はすべて実在しないものです)。

sample_csv

 

アドバイス: csvexam.exe は path の通ったディレクトリに保存しておいてください。そうすればどのディレクトリにおいても簡単に起動できます。

起動コマンド: csvexam ファイル名.csv です。

csvexam.exe がパスの通ったディレクトリに保存されていることを前提に説明を続けます。

csvexam.exe がパスの通ったディレクトリにない場合は、csvexam.exe のフルパス名で起動してください。

csvexam -h または csvexam --help と入力すると、簡単な説明が表示されます。

サンプルファイルの sample.csv が c:\temp にあるとして、プログラムを起動します。

ここで ENTER のみキーインすると、検索キーワードは入力せずに全データを順に表示します。

キーワードを入力するために検索するタイトルの番号を入力した場合、例として 氏名=番号0 に「太郎」を入力してみます。

2個目のキーワードは今回省略して ENTER のみを入力します。

キーワードを2個使用する場合、例としてタイトルに 住所=2 を選択して「東京」と「熊本」を入力してみます。

AND/OR の条件は OR で検索してみます。

あとはご自分で AND 検索や、途中で連続表示に変える場合、途中で表示を中止する場合など、画面表示にしたがって実際に動かしてみてください。

*特定の csv ファイルを定常的に扱う場合には予め下記のようなバッチファイル(Linux なら shell スクリプト) を作成しておくと便利です。

Windows の場合のバッチファイル名は 命名したコマンド名.cmd

ファイルの中身は:

csvexam パス名も含めた対象ファイル名.csv

 

Linux の場合のファイル名は任意のファイル名で、その中身は:

#!/bin/sh

csvexam パス名も含めた対象ファイル名.csv

 

作成日:2021/4/1

 

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